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2020.11.18

大学

若者が手に取りたくなる日本酒を企画構想学科4年生7名がプロデュース|新しい「蔵の隠し酒」が発売されます

共同プロジェクトを手掛けた、株式会社六歌仙代表取締役の松岡茂和氏、アイスクリームデザインデザイナーの大場麻由氏、企画構想学科のボブ田中研究室に所属の4年生7名の記者会見時の様子。

企画構想学科では、株式会社六歌仙(東根市/代表取締役 松岡茂和氏)、アイスクリームデザイン(山形市/代表 古川光伸氏)と共に、既存商品「蔵の隠し酒」の包装紙とラベルを一新するデザイン開発を行いました。

このプロジェクトは、日本で唯一「企画」を学ぶ企画構想学科のボブ田中研究室に所属する4年生7名が、演習授業の一環として取り組んだものです。コンセプトからネーミング、そしてパッケージデザインまでのトータルプロデュースを行っています。

本商品は、「蔵の隠し酒シリーズを若者が手に取りたくなるような日本酒にしたい」との六歌仙からの依頼を受け、「蔵の隠し酒」の魅力や、若者が求める日本酒について徹底的に考え、全く新しいデザインにリニューアルしたものです。

「蔵の隠し酒」は、一つのお酒が季節の変化によって移り変わる味わいを楽しむ4種の日本酒シリーズで、四季の移り変わりを、「日本酒造りにおける季節ごとの特徴的な動作」に着目し、開封する際にその動作を体験できるように表現しています。季節ごとで異なる包装紙のデザインは、若者でもつい手に取りたくなるような開封方法となっています。各商品の販売価格は720mlで1,480円(税抜)。1800mlで2,980円(税抜)。県内の酒店ほか、首都圏の酒販店でも販売予定です。


株式会社六歌仙代表取締役の松岡茂和氏からのメッセージ

私たちは普段日本酒に向き合ってはいますが、決まった固定概念から抜け出せなかったところがあります。デザインに関してこちら側がノータッチで進めてもらったところ、出てきた学生たちの発想に驚きました。我々も普段から五感で得られる感覚は大切にしていますが、「聴覚」を視覚化した今回のデザインに斬新さを感じました。
日本酒は本来、四季にちなんだ味わいを楽しむことができます。これまで蔵人しか飲めなかったお酒を、若い世代にも楽しんでいただけるよう、自由で斬新な企画を考えてもらいました。
コロナ禍で外出制限などもある中ですが、四季折々の料理とこの日本酒で、テーブルの上が明るくなるひと時を楽しんで欲しいと思います。


企画構想学科学生代表(佐藤真穂さん、山内園香さん)

写真左から、企画構想学科4年生の山内園香さん、佐藤真穂さん

3年生から取り組み2年かかりました。途中で迷走してしまう時もありましたが、ゼミ生間のチームワークで本質を深めていくことができました。日本酒と言えば、「おじさんが飲む」、「お酒の上級者が飲む」というイメージでしたが日本酒が好きになりました。商品として手にとるまでの導線を考えるようになりました。(山内さん)

コロナ禍によるリモートでの企画会議では、伝えたいことがなかなか伝えにくい環境で苦労しました。和食と一緒に飲むと、美味しさが増すことを知った。旅行をした旅先で出会うその土地ならではのお酒がどのように仕込まれているのか気にするようになりました。と本企画に携わったことでの自身の変化を表現しました。(佐藤さん)


アイスクリームデザイン/デザイナー 大場麻由さん

写真中央がデザイナーの大場麻由さん。


商品構成

冬発売/12月上旬 【蔵の隠し酒 純米吟醸 gyururi <ぎゅるり> 生酒】
できたてのお酒を「ぎゅるり」と搾り、すぐに瓶詰めしました。 かつて蔵人しか味わえなかった誕生したてのフレッシュさと米の旨味をお届けします。またお酒の開封時に「ぎゅるり」と搾り出す所作を、この包装紙のデザインに生かしています。

春発売/3月上旬【蔵の隠し酒 純米吟醸 sakuri<さくり> 生酒】
雪の中でゆっくりと熟成させた華やいだ香りと米の柔らかな旨味が特徴です。春の固まった雪の中から「さくり」と酒瓶を掘り出すようなイメージで包装紙をデザインしています。

夏発売/6月上旬【蔵の隠し酒 純米吟醸 kirari<きらり> 生詰】
蔵人の「きらり」と研ぎ澄まされた五感で仕込んだ新酒を6ヶ月間氷温貯蔵にて熟成させました。 爽やかな夏らしい香りとシャープでキレのある味わいを楽しむことができます。包装紙にデザインされた「きらり」と光るひし形のデザインから、日本酒を覗き込める包装紙となっています。

秋発売/9月上旬【蔵の隠し酒 純米吟醸 sururi<するり> 生詰】
冬にできたお酒を火入れし低温で熟成、夏越しさせました。柔らかな香りと芳醇な味わいです。蔵で大切に熟成されてきたお酒を取り出すように、「するり」と紐解く包装紙となっています。


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